【BLOG】SOS!業務用エアコンの水漏れ原因と応急処置

2022.07.27

業務用エアコンから水漏れして、仕事どころではなくなってしまった……
とくに真下にデスクやPC、商品などがあると早急に対処しないといけない、と気持ちが焦りますよね。
しかし、無理に直そうとするのは、さらに悪化してしまうことにもつながるので、安易に触るのはオススメできません。

今回は業務用エアコンで起きる水漏れの原因と、起こってしまったときの応急処置、修理をお願いする際のチェックポイントについてまとめました。
ぜひ参考にしてください。

■無理に直そうとするのはNG

最初に申し上げたとおり、緊急事態だからといって無理に直そうとするのはNGです。
業務用エアコンは家庭用エアコンと比べて、馬力が大きく違います。効率よく広い空間の空調を整えるためのエアコンなので、最大で3倍近い差があります。安易に手を出してしまうと故障してしまう原因にもなりますし、思わぬけがを負うことにもなりかねません。
また、手を出したばかりに状態が悪化して、業者に修理をお願いしても直らなくなることも。
案外「本体には何もしない」ことが一番の近道になります。

■考えられる水漏れの原因

さて、水漏れの原因には一体なにがあるでしょうか。

・内部の汚れ
エアコンは空気と同時に、空気中にあるホコリや汚れなどもいっしょに取り込みます。
その汚れが内部に溜まってしまうと、水とあわせてドレンパン・ドレンホースなどを通って外へと排出されるはずが、詰まって水漏れを起こしてしまうことに。
このような詰まりは室内機以外にも、外にある排水口のドレンホースが落ち葉などによってふさがれ、逆流して引き起こされることもあります。
とくに飲食店などは、空気中に油分が含まれることからエアコンに大きな負荷がかかります。そのため、この詰まりがより厄介なもになっているかもしれません。

・機器の故障
排水するためのドレンパン・ドレンホース・ドレンポンプのいずれかが劣化して壊れてしまい、排出がうまくいかずに水が漏れているということが考えられます。
この場合、エアコンの稼働によって起こっている以外に、雨水によって水漏れに発展しているケースも。
排水管やその保護テープ・断熱材にひび割れや隙間があると、そこから雨水が浸入し、逆流して吹き出し口から水滴が落ちる、ということがあるんですね。
「そういえば、雨の日は水漏れしているかも?」と心当たりがある場合は、そのまま修理業者に伝えましょう。
原因の特定が早くなります。

・冷媒ガスの漏れ
冷媒ガスはエアコンに不可欠なものですが、循環する配管から漏れるなどの原因によって、本来結露水を受け止めている場所以外で結露して、水漏れに発展してしまうことがあります。
この場合は冷媒ガスを充填しなければなりませんが、ガス配管の故障もセットで考えられますので、修理費がややかかると思ったほうがいいでしょう。

■水漏れの応急処置

水漏れが深刻で修理業者が来るまで時間がかかる場合は、ゴミ袋などのビニールと幅の広い養生テープ、バケツ、ビニールホースを用意しましょう。
地下鉄の雨漏りなどで見かけたことがあるかもしれませんが、即席の漏斗を作ります。
まず、ゴミ袋の口からおしりにかけての一辺を切り、もう片方の辺の隅を切り落として空いた穴にホースを通し、漏れないようテープで留めましょう。
次に水の落ちてくる部分を囲うようにしてゴミ袋の口部分をテープで固定します。風が吹き出されるので、完全には留めないほうがいいでしょう。
ホースの下にバケツを用意して雨水を受け止めるようにすれば、応急処置は完了です。

■修理をお願いする前に言ったほうがいいこと

原因によっては、修理業者に言っておいたほうがスムーズに解決につながることがあります。

・雨の日に水漏れしている
雨水によるエアコンの水漏れはまれな現象でしたが、現在の夏場は豪雨のほかに高温多湿の環境が続くため、排水管が劣化しやすくなりました。
そのため、雨の日に水漏れしている場合は修理業者に報告すると、どこを修理すればいいのかの見当がつきやすいので助かるでしょう。

・エアコンクリーニングをいつしたか
エアコンは定期的な清掃・クリーニングが欠かせません。
業務用エアコンは汚れが溜まりやすいため、フィルター掃除は2か月に1度、業者によるクリーニングは2年に1度が推奨されています。
とくに飲食店や人の出入りが多い場所の業務用エアコンは汚れやすく、フィルター掃除は1か月に1度、クリーニングは1年に1度が目安です。
汚れによる排水不良なら、修理ではなくエアコンクリーニングで解決する場合がありますので、事前にチェックしておきましょう。
依頼する際は水漏れしている旨だけでなく、クリーニングを最後にいつしたのかを伝えるといいかもしれません。

■まとめ

業務用エアコンの水漏れの原因は多く考えらえますが、心当たりがある場合は修理業者に素直に伝えましょう。
また、解決した後は引き続き定期的なメンテナンスを心がけることが大切です。

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